ヨーロッパ研修旅行記「南フランス編」

sanoです。

9月前半にお休みをいただき、ヨーロッパ研修へ行ってきました。

ミラノ・南仏・バルセロナ・グラナダと

さまざまな都市を巡りました。

どこもそれぞれ良さがあり、感動の連続でしたが

全部は長くなるので

中でも思い出に残っている、南仏について書こうと思います。

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ニース・ヴァンス・アンティーブ。

3つの街を巡りました。

特に目的のひとつだった、ヴァンス。

マティスの作ったロザリオ礼拝堂へ行きたい。

今年はじめ

ある小説を読んでから

不思議なほどにここへ行ってみたかった。

マティスの絵は好きですが、大ファンかと言われたらそこまでの自信はなく、

自分でもなぜそんなに行きたかったのかは分かりません。

おそらくはその小説が素敵だったからでしょう。

この目で見て、体感してみたかったのだと思います。

晩年のマティスが製作に没頭したという、その世界観を。

ニースからバスで約1時間。

丘の上の真っ白い小さな建物。

キリスト教の礼拝堂というと

静かで暗くて、重みのある絵が飾られていて、厳かな…そんなイメージでしたが

ここは全く別世界。

真っ白の壁。

大きな窓からは光がたっぷり入り、

ブルー・イエロー・グリーンのステンドグラスの色を鮮やかに映しだします。

いわゆる宗教画という絵はなく、軽やかで柔らかい空気に包まれます。

ここで出会った1人のマダム。

見学中の私に

「この窓からの景色を見てごらんなさい」と手招きをし、

街全体が見渡せる素敵な場所を教えてくださったのです。

マダムの表情には長年、南仏の街を愛してきたあたたかな色が浮かんでいました。

その瞬間、なんとなく…ではありますが

きっとこのマダムは

あの小説に出ていたマグノリアのマリアなのではないか、

失礼ながら、お歳もきっと同じくらい…

と直感で思いました。

ご本人に尋ねてはいません。

フランス語がわからないのもありますが

きっと「違う」と言われるのが怖かったから。

マグノリアのマリアに出会えたと

自分の中でそうしたかったのだと思います。

人は、偶然の出来事に意味を持たせたがったり

何かと何かを繋げては、運命づけたがったり…

ついドラマチックに考えてしまいますが

それでもきっと今回のこの旅が

いつかの過去の私から今の私、そして未来の私に繋がっているのは間違いないことで、

それはやはり意味のあること。

だからこそ、今生きている瞬間や体験することの大切さを

改めて強く感じるきっかけとなりました。

テロや地震など

今年ヨーロッパで起きた様々な出来事 故に、

今回の旅行について

心配してくださった方々に

本当に感謝しています。

そして無事に、大満足で終えることができたのも

たくさんサポートしてくださった方々のおかげだと思います。

私が9日間で感じたこと、体験したこと。

いつどんな形かは分かりませんが

未来の私に繋げていって、

皆さんに恩返しできたらと思います。

読んでいただき、ありがとうございます。

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きっかけになった小説はこちら

ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)

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